こんにちは、あべ先生です。
ダイエットをしていて、
「代謝を落とさないためには
タンパク質が大切!」
とか、
「満腹感を感じるためには
タンパク質をとりましょう」
と言われたことはありませんか?
私もかつてはそれを信じて、
1日に130g以上のタンパク質を
摂っていました。
しかし、運動量が足りなかったのも
あるかも知れませんが、
基礎代謝はそれほど上がらず、
体重も落ちませんでした。
痩せないだけならまだしも、
病気の元になる可能性があります。
この記事を読むととで、
あなたはタンパク質について
正しい知識を手に入れ
病気を予防できるでしょう。
なぜ、高たんぱく食が人気なのか?
あなたはどのくらいのたんぱく質を摂っていますか?
Twitterなどでダイエットの発信を見ると、
- サラダチキン
- プロテイン
- 高たんぱくヨーグルト
などが散見されます。
なぜ、高たんぱく食がダイエッターに好まれるのか?
それは、
- 筋肉量を増やすため
- 代謝を落とさないため
- 空腹感がおさまるから
などの理由でしょう。
筋肉量が増えると、
基礎代謝が上がり、
太りにくい体質になります。
代謝が落ちると、
リバウンドしやすくなるので、
リバウンド予防になります。
小腹が減ったら
タンパク質を摂ることで、
空腹感が和らぎます。
まさに、
ダイエッターの強い味方
ですよね。
しかし、このような高たんぱく食は
健康にいいのでしょうか?
次は、高たんぱく食と病気について
お伝えしていきます。
高たんぱく食によって、どんな病気になるの?
結論をいうと、“腎臓病”です。
腎不全は日本人の死因の
第8位になっています。
「第8位ってちょっと微妙」と
思いましたか?
確かに腎不全で
亡くなる方は第8位ですが、
“慢性腎臓病”がある人は、
腎不全で亡くなる前に、
- 心筋梗塞
- 脳卒中
- がん
など、
他の病気に罹り
亡くなることが多いのです。
慢性腎臓病になると、
死亡率が平均で
4倍になる
との報告もあります。
また、慢性腎臓病は
感染症による
死亡・重症化のリスク
を跳ね上げます。
「でも、私は何の症状もないから大丈夫!」
と思っていませんか?
慢性腎臓病の症状は、
夜間尿、むくみ、貧血、倦怠感、息切れなど
ですが、
これらの症状は、
かなり進行していないと感じない
でしょう。
つまり、初期症状は
無症状
なのです。
自分が慢性腎臓病なのかどうかは、
血液検査をしないと分かりません。
心配ならかかりつけ医に
相談してみて下さい。
そもそも、たんぱく質はそんなに必要ない
人の体は1日に400gのタンパク質が破壊され、
400gのタンパク質が作られています。
400gと聞くと、
「そんなに食べられないよ!」
と思うでしょう。
安心してください。
そんなに食べる必要はありません。
なぜなら、人はタンパク質を分解して
出来たアミノ酸を
“再利用”
できるからです。
むしろ、過剰なアミノ酸があれば、
尿として排泄するのですが、
その時に、
腎臓に大きな負担
となるのです。
タンパク質を摂り過ぎると、
過剰ろ過が生じて腎臓を悪くする
というのは、1982年に発表された
ブレンナー教授の論文で確率されています。
でも、運動したらタンパク質を摂らないと筋肉は増えないんじゃないの?
アスリートやボディービルダーにとって
プロテインは有効かどうかは、
長きにわたり議論が続けられてきました。
実はこの議論、決着がついているのです。
年齢や性別にもよりますが、
1日のタンパク質量は
60g程度で十分でしょう。
60g程度なら、普段の食事に
納豆や豆腐などのタンパク質を
少し意識をするだけで
十分足りるでしょう。
ちなみに、1日のタンパク質量を
体重1㎏あたり0.2g減らすと
腎臓の機能が29%改善する
という報告もあります。
60㎏の人なら12g減らすと
慢性腎臓病の改善に繋がるのです。
まとめ
- タンパク質のメリットとしては、「筋肉量を増やす」「代謝を落とさない」「空腹感を抑える」があり、ダイエッターにとっては強い味方です。
- 高たんぱく食は、“慢性腎臓病”の原因となります。
- 慢性腎臓病の初期症状は無症状なので血液検査でしか分かりません。
- タンパク質を分解してできるアミノ酸は“再利用”されます。
- 1日に必要なタンパク質量は60g程度で普段の食事にちょっと気を付ければ十分です。
慢性腎臓病は
知らないうちに進行する
怖い病気です。
サラダチキンやプロテインを
を摂ることは要注意です。
なぜ、こんなにもプロテインなどが
売られているのかというと、
メーカーが売りたいから勧めているだけ。
自分の身を守ってくれるのは
“正しい知識”です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
この記事が、皆さんにとって少しでも役に立ったのなら嬉しく思います。
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